第10章 例え間違った生き方でも…(完)
『俺を"死なせない"為にアンタが"死ぬ必要"なんてなかったのに...なのに...』
沖田様......
良いんだよ......。
あたしは後悔なんてしてないんだから......。
『ごめんなせィ...もっと早くに華菜と出会ってたら...もっと早く声を掛けてたら…アンタはこんな形で死ぬこともなかったのに...』
沖田様.....。
『本当に..."大切な奴の為に"何も出来ないって皮肉なものですねィ...』
『華菜...約束...守れなくて...ごめんなせィ...それから...華菜を裏切ってすいやせんでした...』
だんだん沖田様の声が遠くに聞こえてくる......
あぁ...もう...お別れみたいだね......。
『でも、アンタが"好き"って言ったのも"必要"って言ったのも嘘じゃないですぜィ...本当のことでさァ...』
『俺は華菜のことが本当に好きだったんでィ...あの日に会った日から...なのに...!!』
最後にそれを聞けて良かった...
ありがとう...沖田様......。
あたしも大好きだったよ、
さようなら...沖田様......。
貴方に出会えて良かったよ、
沖田様......。