第10章 例え間違った生き方でも…(完)
「沖田、様っ...死ぬ前にもう一度...会いたかった...なぁ...」
そこであたしは目を閉じた......。
『...な』
『華菜!!』
誰......?
あたしの名前を呼んでるのは誰なの......?
『しっかりしなせィ、華菜ッ!!』
この喋り方って......
もしかして、沖田様......?
って、そんな訳ないよね......?
だって、こんな場所に......
貴方が居るはず無いもの......。
『華菜!!』
『どうして...こんなことに...誰が華菜を...ぐすっ...』
『何で...華菜がこんな目に遭わなきゃいけないんでィ...』
泣いてる......?
あたしの為に泣いてくれてるの......?
あたしなんかの為に......?