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【弱ペダ・荒】狼な王子様?

第1章 頼れる王子様?


帰宅後、寮の扉をあけたら慌ててる泉田。
わけをきくと名チャンがストーキングされてるとか
「俺がいく」
そう言って名チャンの連絡先をきいて寮を出た。

東堂先輩に駅まで送ってもらった部活帰り。ホームに行く途中、駅に降りてきた人並みとすれ違う。その中で金髪の男と目があったが気にせず電車に乗り、つい乗り過ごしてしまい、引き返す線のホームに行くと又あの男。始めは自分と同じかと思ったが、駅に降りたはずの男がまた電車に乗り、引き返す事まで同じなのはおかしい。それに、やけにこちらを気にしてくる感じもする。なんだか地元で降りるのがこわくなり、一度学校の最寄まで戻る事にした。
女子寮に避難しようかと思ったが女子に迎えを頼むのは二の舞だ。こういうとき頼りになるのは・・・そう、泉田君だ。電話をするとすぐに迎えに来てくれるとの事。
待ってる間本屋に入ると出入り口であの男が立ち読みをする。1度出ていくふりをすればついて来るのでストーカーだと確信する。不安になってスマホを覗くと「荒北先輩が向かってる」とのこと。何がどうなってそうなったのか不明だし、こんな状況だが人の連絡先をそう簡単に教えてほしくないなと思いつつ、今から来るのが荒北先輩であることに安心していた。
(先輩の連絡先をこんなタイミングで知ることになるとは・・・・・)
突然携帯が鳴り、勢いで出ると
『名チャンどこいんだよ!!』
とキレ気味の荒北の声。
「ほ、本屋で」
『バカか!?さっさと来い!!』
「は、はいっ!」
本屋を出て、改札を出るとラフな格好をした荒北先輩。安心から思わず先輩の元に駆け寄ると
「だから遅くなる前に帰れってんだろうが!このボケナス女!」
そう頭を叩かれる。痛いと嘆いていると、突然抱きしめられた。
「あの金髪か」
と初めて聞く低い声に本気さを感じ、まだついて来ていた男にぞっとした。
荒北は自分の腕の中で名がうなずくのを見て
「こっち見てんじゃねーぞ金髪野郎!」
と一喝。
「女つけて変態かてめぇ!!」
荒北が騒ぎ立て周りの視線がその男に向かう。駅員も注目しだし、その様子に男は去って行った様で「けっ」と言う荒北を見上げると
「あんなキモ男ごめんだよな」
と荒北は名を見下ろして笑った。つられて笑い、礼を言い一息つくと
「今日俺の部屋来るか?」
予想外の誘いが来た。
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