Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第25章 僕らの一等賞
電話の相手は松岡さんだった。
休日にもかかわらず、こんな早朝に電話かけてくるなって、何事だろうと思った俺は、松岡さんに電話をかけた。
「もしもし、松岡さん? 今日休みですよね、どうしたんです?」
「おぉ、今どこだ?」
どこ、って…‥σ(๑• . •๑)?
「和の小学校…ですけど?」
「おぅ、それは知ってる」
あれ?
俺、今日運動会だって、松岡さんに言ったっけ?
いや、言ってない筈だけど…?
「だからよぉ、学校のどこにいるか、って聞いてんだよ」
へ‥σ(๑• . •๑)?
「はあ⁉ ちょ、ちょっと待って、松岡さん今どこに…?」
まさかと思うけど…
「おっ、見つけた! お~い、相葉!」
嘘、マジかよ…(^_^;)
「ど、どうも…。ってか、なんで?」
「この間キャンプ行っただろ? あん時にさ、和に招待受けたからよ。なんだ、和からなんも聞いてねぇのか?」
聞いて無いも何も…(;^_^A
多分本人忘れてますけど…
「なんかすいません、せっかくの休みなのに付き合わせちゃって」
松岡さんは独身だし、会社でも人気あるし、デートの約束とかあったんじゃないかとおもうと、申し訳なく思えてくる。
「いいってことよ。言ったろ? お前のガキは俺のガキも一緒だ、って。ガキの晴れ舞台だ。見てやんねぇとな」
こんなこと言ってくれてんのに、和の奴…(;´д`)トホホ…
運動会が嫌で、散々駄々捏ねてたなんて、松岡さんにはとても言えないな…(^_^;)
暫くすると、校庭には色とりどりのシートが所狭しと敷き詰められ、観客席はすぐに人込みに溢れた。
そしてチャイムと同時に、赤白帽を被った子供達が校舎から出てきた。
いよいよ、運動会の始まりだ。