Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第16章 ゴールデンウィンクって楽しいの?
雅紀side
和が小学校に上がってから一か月。
俺はそれまで半休にしていた仕事の時間を、少しだけ伸ばした。
父子家庭の事情は理解して貰ってはいるけど、やっぱりあんまり長くなるのも気が引けて…(^_^;)
とは言っても、本来5時までの勤務を3時までにして貰うわけだから、多少の迷惑はかけているんだろうけど…(;^_^A
俺が仕事に出ている間、和は当然一人になるわけで…
隣のおばちゃんに頼んではあるものの、やっぱり不安はある。
俺は時計の針が3時を指すと同時に帰り支度を始めた。
「あ、相葉。ちょっといいか?」
声をかけて来たのは松岡先輩だ。
「なんです? 俺急いで帰らないと…」
松岡先輩に捕まると、とにかく話が長くなる。
「すぐ終わっから、ちょっと来いって」
リュックを背負った俺の肩に腕を回し、俺は引き摺られるように廊下に出た。
「お前さぁ、GWはどうすんの?」
「どうすんの、って…。まだ何も予定立ててないですけど…」
そうだ、もうGWだってのに、俺はまだ何の予定も立てていない。
「やっぱりかぁ。だと思ったわ。ほれ、コレやっからよ、ガキンチョと行って来い」
そう言って松岡先輩は俺に向かって封筒を差し出してきた。