Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第84章 まだまだ子供…だよね?
暫く考えてみるけど、どう伝えるべきなのか…
いや違うな、何をどこまで、どう伝えるべきなのか、さっぱり答えが出ない。
だってまだ小学生だよ?
いくら今時の子が早熟だからといっても、流石に限度ってのはあるだろうし、間違ったことを教えるつもりはないけど、受け取り方によっては、間違って覚えてしまう可能性だってあるわけで…
勿論、学校でだってそういった授業はあるし、和も今よりもっと大きくなれば、いずれは自分で覚えることなんだろうけど…
はぁ…、参ったな。
「ねぇ、パパぁ…、どうして僕はショウくんみたいにならないの? どうして?」
「そ、それはだな、もっと強く潤くんのことを思わないとだな…」
いやいや、実際はそんな単純なことでもないんだけどさ…
「考えてるもん。僕、潤くんのこと、いっぱいいーっぱい考えてるよ?」
だよね…、和の顔見てれば分かるよ。
だって、さっきから和の顔ったら、真っ赤になったり、デレーッとしてみたりで、まるで百面相みたいなんだもん。
でもさ、たた考えるだけでは、翔くんがなったみたいなことにはなんないんだよね。
残念だけど、今の和の年齢では、そこまでの想像は恐らく出来ない…筈なんだけどな。
一体、翔くんはどんな想像をしたんだろうか…