Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第84章 まだまだ子供…だよね?
まあ実際のところは翔くんに聞いてみないと分かんないし、まずは目の前の和を納得させないとだな。
「あのね、和?」
「うん…」
「好きな子のこと考えると、胸がドキドキしちゃうことってあるだろ?」
和が人差し指を顎にあて、うーんと考え込む。
「あ! ドキドキの病気のこと?」
「え? あ、そうそう、ドキドキの病気」
そっか、前に智くんが言ってたことあったっけ。
「その〝ドキドキの病気〟がさ、最初は胸だけだったのが、どんどん広がって、おチンチンまで伝わっちゃうことがあるんだ」
目を真ん丸にして、和がコクリと頷く。
「そうするとさ、翔くんがなったみたいに、おチンチンが元気になっちゃうんだよ」
和が、ズボンのウエストを伸ばして、パンツの中を覗いては、首を傾げる。
「僕のおチンチン、元気ない…」
そりゃそうだろ…
「ねぇ、パパは?」
「え、お、オレ? オレ…は、元気ないかな」
まさか自分に飛び火してくるとは思わなかったから、超焦ったけど、嘘(見栄)着いても仕方ないし…ね。
「じゃあ同じだね🎶」
「え、あ、うん。同じ…かな」
「良かったぁ、パパが同じなら安心だもんね🎶」
「そ、そう…だね」
「あーあ、僕お腹空いちゃった。今日のご飯なぁに?」
「え、えっと…」
っていうか、それで良いわけ?
急に納得して、話コロッと変わっちゃうのって、子供あるあるではあるけどさ、だとしたらオレのこの真剣に悩んでた時間は一体?
まあでも、こんな話が出来るのも今のうちだしね?
可能な限り付き合ってやりますか。
「よーし、ご飯の前に宿題片付けちゃおっか」
「えー…」
おわり