Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第84章 まだまだ子供…だよね?
「え、え、えっと…、それはその…」
ダメだ、冷静になろうとすればする程、逆に動揺してしまう。
「ねぇ、パパ、なんで?」
〝なんで〟と〝どうして〟は子供が良く使う言葉ではあるけど、全てに答えられるわけではないし、仮に答えられても、どう伝えるべきか迷う場合もある。
今がまさにその時で…
でもオレとしては、子供の疑問には、可能な限り答えてやりたいとも思ってる。
けどなぁ…
だってまだ8歳だよ?
性教育には早過ぎじゃないか?
いやでも、最近の子はオレが思ってる以上に早熟だし、だとしたらこういうことは早い方が良いのか?
「あの、さ…、翔くんはどんな時に、その…ズキンてなるって言ってたの?」
「んとねぇ、サトくんの事考えるとね、ピコーンてなっちゃうんだって」
なるほど…ね。
まあ実際、翔くんは和に比べたら随分大人びたとこあるからな…
「どうしてサトくんのこと考えただけで、おチンチンがカチーンてなった、ズキーンてなって、ピコーンてしちゃうの? 病気なの?」
病気…か。
子供らしい発想ではあるけど、あながち間違ってもないのかな。
「うーん、確かにある種の〝病気〟なのかもね」
「え、翔くんチンじゃうの? そんなの僕ヤダよ…」
和の手から、スナック菓子の袋が滑り落ち、カーペットの上にお菓子が散らばった。