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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第84章 まだまだ子供…だよね?


手洗いうがいを済ませた和が、手と手を擦り合わせながら、こたつに足と手を突っ込む。


っていうかさ、和くんいくつでしたっけ?
おじいちゃんみたいなんだけど(笑)


「はい、おやつ」

スナック菓子とホットココアを和の前に置き、オレもこたつに足を突っ込む。

「で、話って何なの?」

オレが聞くと、スナック菓子を口に運ぶ手がピタリと止まった。

「あのね、しょーくんがね…」
「うん、翔くんがどうかしたの?」
「んとね、ズキーンてするんだって」

子供の話は、言葉足らず過ぎて理解不能になりがちなのは通常…なんだけど、流石に〝ズキーン〟だけでは何のこっちゃ全然分からん。

「それ…は、例えば怪我したとか、そういうこと?」
「ううん、違うの」

だとしたら…何だ?

「だって、おチンチン怪我したら大変でしょ?」
「確かに…」


…って、え?

聞き間違いじゃなければ、今〝おチンチン〟って…言いました?


オレは滑り落ちそうになったマグカップをテーブルに置くと、自分を落ち着かせようと一つ咳払いした。

ところが和は動揺するオレに構わず話を続けた。

「しょーくんね、たまーにね、おチンチンがズキーンてなって、カチーンてなって、それからピコーンてするんだって。どうして?」

無邪気に小首を傾げる和だけど、それってさ、ひょっとして、ひょっとしなくてもそういうこと…だよね?
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