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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第82章 さま♡らぶ


迷った。
すっごーく、迷った。

元々“男”は対象外なんだから、迷う必要なんてなかったんだけど、すっこく迷った。

対象外なことは当然として、チャラ男…櫻井さんは僕のことを知ってるみたいだけど、僕的には初対面なんだもん。

そりゃ迷うし、困る。

結局、暫く考えてから出した僕の答えは、

「あの…、お友達から…なら…」だった。

せっかく告白してくれたのに、在り来りな言葉で断るのが、ちょっと申し訳ないかなと思った。

失礼だったかな、って。

でも櫻井さんは、

「うっそ、マジで? うん、友達からとか、全然嬉しいし♪」

ビー玉みたいな真ん丸な目を更に大きくして、“よっしゃー!”と何度もガッツポーズを繰り返した。

何だか櫻井さんて…面白い(笑)

見た目チャラいのに、突然凄く堅苦しい言葉使ったり、かと思えば子供みたいにはしゃいだり…

今まで僕の周りにいなかったから、凄く新鮮かも(笑)


それからというもの、櫻井さんは僕が休憩時間になるタイミングを見計らっては、かき氷屋さんにやって来て、僕をビーチへと誘った。

って言っても、たった30分の休憩時間だから、僕が海に入ることは出来ないんだけど、“にわか”サーファーの櫻井さんが波に乗っているのを見ているのは、とても楽しかった。

不思議なんだけどさ、凄く下手くそだし、見た目に反してどんくさかったりするんだけどさ、何故か僕にはカッコ良く見えちゃって…

それである時気付いたんだ。

僕、もしかして櫻井さんのこと好きになりかけてる?、って…
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