第79章 風の日はいつ？

｢あのね、“お山の日”があるのに、どうして“風の日”はないの？｣

ほら来た(;^_^A

｢あ、それとも僕が知らないだけ？｣

テレビボードの上にあった卓上カレンダーをパラパラ捲る和だけど…

残念なことに、和がどれだけ目を皿のようにして探しても、そこには載ってないし、実家俺も“山の日”は知っていても、“風の日”なんてのは聞いたことがない。

｢ねぇ、“風の日”はいつなの？｣

｢えっと…、残念だけど、“風の日”ってのは無いかな…｣

｢ええ〜、そんなぁ〜、( *¯ ³¯*)ｽﾞﾙｲ！｣

ず、ずるいって…、俺に言われても、俺困っちゃうんだけど(;^_^A

｢っていうか、なんでいきなり“風の日”なの？｣

そこまで“風の日”に拘るんだから、何か理由がある筈だ。

｢えとね、“嵐”って漢字があるでしょ？｣

｢う、うん、ある…ねぇ…｣

確か、ついこの間宿題の漢字ドリルで出て来たような…

｢でね、“嵐”って漢字をね、半分こするとね、“山”ってゆー字と“風”ってゆー字になるんだって｣

ほおほお…、言われてみれば確かにそうだ(´ー｀*)ｳﾝｳﾝ

｢…で？｣

｢だからね、仲良く半分こしたのに、なんで“風の日”だけないの？ おかしくない？｣

い、いや…、別におかしくはないと思うけど…(;^_^A