Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第68章 僕のバナナケーキ🍌
「なあ、それ暑くないか?」
「そんなこと…ないもん」
本当はモコモコしてて、ちょっと暑い。
けど、今日はこれが着たい気分なんだ。
「まあ、和がそれがいいならいいけど…。おっ、ケーキ焼けたぞ♪」
「わぁ〜♪ 見せて見せて!」
パパがお手てに大きな手袋をはめて、オーブンの中から焼きたてホワホワのケーキを取り出す。
甘い匂いがプーンとする。
「あ、この匂い…。もしかしてバナナ?」
「良くわかったな? そうだよ、バナナのケーキにしてみたんだ」
「やった〜♪ 僕話大好き!」
でも…
「ねぇ、バナナなのに全然黄色くないのね?」
目の前にあるケーキは、普通のケーキとあんまり変わらない。
「まあね。バナナケーキだからって、別に黄色くなるわけじゃないからね」
「そぉなんだ…」
僕、バナナだから黄色いケーキが出来ると思ってたのに…
ちょっと残念(T^T)
「でもな、和? ここにこのクリームを塗ると…」
クリーム?
「ほーら、黄色くなっただろ?」
「わぁー、ほんとだぁ! 黄色くなったよ! すごいすごい!」
「だろ? さ、あとはみんなが来てからのお楽しみな?」
「うん!」
あ〜、待ちきれないなぁ♪