Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第60章 なまリクII♡智の心さまリクエスト
ちょっと遅めの朝ご飯の後は、サトくんのお母さんの見ている前で、二人で並んで宿題のお時間。
それが済むと、今度はサトくんのお母さんの車で近所のスーパーにお買い物。
僕はお母さんとお買い物なんて行ったことがあまりないから、見る物ぜーんぶ珍しくて、キョロキョロしてたら、サトくんが僕の手を握った。
「ショウくん、まいごさんになっちゃうよ?」
って。
それからはずーっとサトくんと手をつないでスーパーの中を行ったり来たり…
ねぇ、これってもしかして“デート”ってやつじゃない?
なんて思ったら、なんだかドキドキしちゃうよ、僕。
それに擦れ違うおばさん達が、手をつないで歩く僕達を見て、“あらまぁ、可愛い”なんて言うから、僕のもっとドキドキしちゃって…
「ショウくん、お顔真っ赤よ? おねつ?」
サトくんに変な“ちんぱい”されちゃったじゃないか(>_<)
それにしても、サトくんたらどうしてこんなに平気な顔してんだろ…?
なんだか僕だけ“カンチョー”してるみたいで…ちょっと恥ずかしい…
あっ…、もしかして僕ってば病気なのかも…
サトくんと一緒にいるだけで、こんなにもドキドキするのって変だもん…
そっか、僕は病気なんだ…
「ごめんね、サトくん…。僕、やっぱりサトくんのことお嫁さんにしてあげられないかも…」
「えっ、どうして? ショウくん僕のこと嫌いになっちゃったの?」
「違うよ、そうじゃなくて…」
だって僕が病気だって知ったら、サトくんのことだから絶対に泣くに決まってるもん…
「あっ、もしかしてショウくんが僕のお嫁さんになるとか?」
えっ、なんでそうなるわけ?
「だって僕達”コビト”でしょ? 僕がショウくんのお嫁さんじゃなかたら、ショウくんが僕のお嫁さんになるんじゃないの?」
はあ…、もうどうでもいいや…
どうせ僕のこのドキドキなんて、サトくんには分かんないんだから…