Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第58章 こたつで×××
出刃包丁を手に潤の横に立つ。
まな板には、今が旬のブリが横たわっている。
自分で選んだとは言え、流石にコイツは強敵だな(;^_^A
「よし!」
自分で自分に気合いを入れると、出刃包丁をブリに突き立てた。
でもさ…
「ねぇ、そんなにくっついてたら、作業の邪魔なんだけど…」
さっきから僕の横にピタッとくっつくようにして、ブリに睨みをきかせてる潤が、気になって仕方ない。
そんなに威嚇しなくても、このブリはどこへも逃げやしないのに…
「俺、邪魔か?」
だからそう言ってんだけど…(;^_^A
「いいんだけどさ、もうちょっと離れてくんない?」
「分かった。でも指だけは切んなよ?」
もお、分かってるっーのε٩(。•ˇ₃ˇ•。)۶з
数分後…
「出来た〜♪ じゃーん、ブリの刺し盛りの完成!」
綺麗に盛り付けた皿を、ルンルン気分でテーブルの上に置く。
和は生物がダメだから、潤特性のブリの照り焼きだ。
「どうする、ビール? それとも、せっかくだから日本酒イッちゃう?」
ふふ、翔くん楽しそうだな(笑)
「やっぱビールっしょ!」
ふふふ、相葉ちゃんらしいや(笑)
「智くんは? ビール? それとも日本酒?」
あんだけこたつから出るのを拒んでいた翔くんが、冷蔵庫を覗き込みながら言った。