Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第58章 こたつで×××
メンバーが揃ってオフの日を利用して、リビングにこたつを出した。
今年は忙しくて出せないかとも思ったけど、漸く出すことが出来た。
「オレ、いっちばーん!」
我先にとこたつに足を突っ込んだのは相葉ちゃんだ。
「あ、お前狡いぞ!」
ふふ、翔くんたら子供みたい(笑)
「あっ、せっかくだから皆でゲームでもやりません?」
どこにいてもやっぱゲームなんだな?(笑)
さて、と僕も…
「ちょっと大野さん手伝って?」
働き者の潤が、こたつにも入らずにキッチンから僕を呼ぶ。
「え~、やだよ…」
せっかく入ったのに…
一度この暖かいのを体験したら、そう簡単には抜け出せないのがこたつだ。
「いいから早く。こんなでっかい魚、大野さんしか手に負えないでしょ?」
確かにそうだ。
いくら料理じょずな潤でも、そのサイズは無理だよな。
それにアイツ、超不器用だし
でも…、
「後でやるから置いといてよ」
今は無理だ。
なんたって俺の身体がこたつを求めてるからな
なのに、だ…
「だーめ! 今やってくんないと、後困るから。それに、大体こんなデカい魚選んだの、大野さんでしょ? 責任もって捌いてよ」
ったく、仕方ないなぁ…。
「へいへい、分かりましたよ。やりゃいんだろ、やりゃ…」
僕は未練がましくこたつを見つめながら、キッチンへ入った。
あーあ、足がスースーするよ…