Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第7章 優しいKissをして…
窮屈だけど、やっぱりこの場所が一番しっくりくる。
そんなことを思いながら、PCに手を伸ばそうとしたその時、俺の腰に巻き付くリーダーの腕…
「ちょ、ちょっと放してくんない?」
って、一応抗議してみるけど、効果なんてなくて…
俺はPCを諦め、ソファに腰を深く埋めると、リーダーの頭を少しだけ持ち上げ、組んだ膝の上にそっと乗せた。
ったく、こんな寝方してたら、マジで身体悪くするぞ?
まだセットされていないサラサラの髪を撫でてみる。
「ククッ…、やっぱさぁ、リーダー前髪あった方が可愛いよ…」
PCから持ち替えたスマホを、カメラのアプリを起動させて、膝の上のリーダーに向ける。
カシャッ…
思ったより大きな音がして、膝の上の物体が身じろぎをする。
俺は咄嗟にスマホをポケットに仕舞った。
何やってんだ、俺…
「ん…、アレ? 潤くん…? いつ来たの…?」
まだ醒めきっていないのか、声が掠れている。
「今さっき来たばっかだよ?」
嘘ばっか…
ずっとアンタの寝顔見てたよ…
なんてこと、口が避けても言えない。
「それよかさ、そこ俺の場所。仕事出来ないから、どいてくんない?」
ホントはさ、もう少しこのままで…、って思わないわけじゃないけど…