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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第7章 優しいKissをして…


いつもより早く入った楽屋。

誰もいない

そう思っていた。

でも…

「なんだ、リーダー来てたんじゃん…」

しかも寝てるし…

一つ舌打ちをして、荷物を片隅に置いた。

PCを取り出し、ソレを手にいつもの場所に座ろうと思ったけど、そこにはもう先客がいて…

「リーダー、そこ俺の場所なんスけど…」

そっと声を掛けるけど、起きる気配は…ない。

仕方なくPCをテーブルの上に一旦置き、腕組みをして暫くの間、ソファの上でそれはそれは気持ちよさそうに寝息を立てる物体を見下ろした。

「おーい、起きろ? 起きねぇと…」

襲うぞ?
知らねぇぞ?
いいのか?

まったく起きる気配のない物体に、溜息を一つ落として、俺は向かいの一人がけのソファに腰を下ろした。

PCの電源を入れ、やり残した仕事の続きを始める…

けど…

「おちつかねぇ…」

座り心地が悪いわけじゃない。

寧ろ、同じ素材で出来てるんだから、座った感じ自体に変化はない。

ただ…、酷く居心地が悪い。

膝の上に置いたPCをテーブルの上に戻し、席を立った俺は、やっぱりいつもの場所が良くて…

「お邪魔しまーす」

意味もなく声をかけ、リーダーが寝ているソファの、僅かに出来た隙間に身体をねじ込んだ。
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