Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第46章 きっと、ずっと…
…と、張り切って公園に来たものの…
唯一ボール遊びが許されているグラウンドは、上級生達が占領していて、とても和たち下級生を入れてくれそうもなく…
「どうすんの?」
ジュンくんが、ショウくんの肩を叩く。
「どうしよっか…。一応“イモト”で聞いてみる?」
こう言った時、必ずと言っていい程、翔くんと潤くんが持前のリーダーシップを発揮する。
…が、“イモト”ってなんだ?
もしかして、珍獣でも捕まえる気か?(笑)
対して、和と智くんはと言うと…
「…………」
ただ事の成り行きを見守ってるだけで…
智くんに至っては、砂の上に落書きを始める始末。
和にしたって、リュックからゲーム機を出しては仕舞い、仕舞っては出しを繰り返す。
つか、ゲーム機を外に持ち出すの禁止の筈だけど?
「俺、お兄ちゃんたちに言ってくる!」
「オレも行く!」
我関せずの二人を尻目に、翔くんと潤くんがグラウンドに向かって走り出す。
上級生の子たち相手に、交渉を試みたようだ…けど、結果は…
「なんだよ、ちょっと年上だからってさ…」
「マジ超ムカつく…」
あえなく惨敗。
「分かった。ちょっと待ってて?」
鼻息を荒くする二人の肩を叩き、俺は腰を上げた。
やれるだけやっても、それでも解決出来なければ、そこは大人の出番でしょ(・ω<)-☆