Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第46章 きっと、ずっと…
「パパ〜、公園行こ!」
学校から帰ってきた和が、黄色いランドセルをリビングの床に放り投げて足踏みをする。
普段は鍵っ子になることが多いだけに、和の要望に応えてやりたいのは山々だけど…
「ただいまは? 言ってないでしょ? 手だって洗ってないし…。それにランドセルはどうするんだった?」
やっぱ、ダメなことはダメで、その場で注意しないとね?
子供なんて、時間が経てば、忘れちゃうんだからさ(;^_^A
「たいま…。あのさ…」
「お話は後。先にやることやったら聞いて上げる」
「はぁい…」
床に放り投げたランドセルを拾い、トボトボとリビングを出ていく和。
やれやれ…だな…
最近の和は、俺の言うことを聞かない。
ちょっと注意すると、すぐに不貞腐れたような顔をするようになった。
保育園の頃のようには行かないってことくらい、俺だって十分理解してるつもりだし、成長の過程だってこともわかってる。
でも、やっぱり保育園の頃の、素直な和が懐かしかったりするんだ。
「パパ…」
「なに?」
「公園、一緒に行こ? あのね、ジュンくんも、ショウくんも、サトくんも、皆で遊ぶの…。だめ?」
指をモジモジさせながら、ちょっとだけど拗ねたような顔で俺を見上げる和。
ホントなら、宿題やって、明日の準備もさせて…と、言いたい所だけど…
「行こうか、公園。何して遊ぶ?」
「野球!」
「よし、じゃあ準備しておいで?」
「あい!」
途端に顔を綻ばす和。
明日は学校も休みだし…ま、いっか(^-^)