Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第27章 パンティーしちゃいなよ♪ 【黄色に染まれ!】
玄関の前に立てっいると、向こうの方から一台の青い車がこちらに向かって走って来るのが見えた。
サトくんママの車だ。
青い車はアパートの前で停まると、スライドドアが開き、そこから和が飛び降りるように出てきた。
「おかえり、和」
俺は和の目線まで腰を折り、赤く腫れた目を覗き込んだ。
「楽しかった?」
「全然楽しくなんかなかったよ」
だろうね…(;^_^A
「サトくんもおいで?」
車から一向に降りる様子のないサトくんを促し、車から降ろすと、俺は近所中に響き渡るような声で、
「おかえり! さぁ、二人共家に入りなさい!」
かなりの棒読みで、部屋の中で待機する二人に合図を送った。
よし、任務完了!
サトくんママの車が発進するのを見送って、俺は二人の背中を押して家の中に入った。
なんでサトくんが…?、と訝しむ和を誤魔化し、二人をリビングへと向かわせる。
「さ、和ドア開けて?」
「やだよ、パパが開ければいいでしょ?」
それじゃあ意味がないんだってば…ε-(´-`*)
「いいから開けろって…」
「もう、仕方ないなぁ…」
和がゆっくりリビングのドアを開ける。
パン! パンパンパンッ!
途端に鳴り響く破裂音に、和が驚いたのかその場に尻もちを着いた。