第27章 パンティーしちゃいなよ♪　【黄色に染まれ！】

そんなこととは露知らずの相葉家では…


お昼ご飯を済ませた潤くんと翔くんが大荷物を手にやって来て、壁やにあれこれと飾り付けをしていく。

勿論だけど、ケーキ作りを無事終えた俺も手伝うことになったんだけどね(;^_^A

何たってこの二人…

驚くほど不器用なんだよ…(;´д｀)ﾄﾎﾎ…

それに息が合ってるようで、どこかチグハグで…

｢そっちちょっと上過ぎない？」

｢ショウくんの方が下過ぎなんだよ｣

｢そんなことないよ、ジュンくんがもうちょっと下げればいんじゃね？」

｢いいや、ショウくんの方だよ」

と、まあこんな感じで、見る限り不安しかないんだよな(;^_^A

そんな二人の間に俺が入りつつ、何とかすべての飾りつけを終え、パーティーの準備が完了した所に、サトくんママから電話がかかってきた。

こちらの準備が整ったことを伝えると、サトくんママは困った様子で、

｢あの、実は二人喧嘩しちゃったみたいで…」

和とサトくんが喧嘩？

｢珍しい…ですよね？　二人が喧嘩なんて…」

どちらかと言うとのんびり屋の二人だから、今までだって喧嘩なんてしたことなかったのに…

｢そうなのよ…。それで和くんがお家に帰る、って言ってきかないもんだから、そちらが良ければ、今から送って行こうと思うんだけど、いいかしら？」

そう言ったサトくんママの声の向こうでは、和とサトくんの泣き声(？)がしていた。