第25章 僕らの一等賞

…って言ってたのになぁ…(;´д｀)ﾄﾎﾎ…

休憩時間も終わり、午後の部が始まって最初の競技。

一、二年生による表現…

ちょっと前に流行ったJPOPに合わせてのダンスだ。

礼の如くカメラマンを買って出てくれた松岡さんにカメラを渡し、俺はビデオカメラを構えた。

子供達が両手に色とりどりのポンポンを着けて決められた位置に立つ。

音楽が始まり、飛んだり跳ねたり…

なんとも可愛らしいダンスだ。

ショウくんは赤いポンポンか
ちょっと動きが硬いけど、リズム感はバッチリだ。

紫のポンポンはジュンくん。
なんだろ…、やたら腰の動きがセクシーなんですけど…(笑)

で…、青はサトくんか…
あちゃ～、お腹いっぱいになったら眠たくなっちゃったのかな…目、開いてないよ…( ´艸｀)ﾌﾟｯﾌﾟｯﾌﾟｯ

和は、と…
おっ、黄色か
和の大好きな色…、なんだけど…

まあ、和がダンスとかあまり得意じゃないことは知ってたけど、まさかここまでとは…(o´д`o)=３

なんとか皆に着いて行こうと必死なんだけど、やる気スイッチ…完全に切れてるよね…(^_^;)

和らしい、っちゃらしいけどね(笑)

それに、タラタラ踊ってる姿も…可愛いかったりするんだな、これが(((❤´艸`)

俺は和の姿をビデオカメラに収めた。
それこそ、和がアッチへ移動すれば走り、またコッチに移動すれば走り…

ダンスが終わった頃には、体力自慢の俺の息も流石に上がっていた。

｢お、おい相葉…。運動会っつーのは何か？ 親の運動会じゃねぇよな…？｣

そう言った松岡さんの肩も、何気に上下している。

確かに、運動会って子供が主役ではあるんだけど、親もそれなりにハードなんだよな…(;^_^A

朝から弁当作りに追われ、それが終わったら場所取り…子供達の出番が来れば、カメラ片手に右往左往…

これじゃ、どっちが運動会してんのか分かんなくなるよな…(;^_^A