Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第25章 僕らの一等賞
午前中の競技が全て終わると、今度は待ちに待ったお弁当タイム♪
「パパァ、お腹空いたぁ!」
「うん、パパも腹ペコだ」
俺はシートの上に折り畳みテーブルを広げ、その上にランチボックスを置いた。
「早く早くぅ」
「はいはい、今開けるってば」
あ、でも…
まさか松岡さんが来るなんて思ってなかったから、お弁当二人分しか作ってないんだよな…(^_^;)
どうしよ…(;^_^A
ま、なんとかなるか…
俺はランチボックスの蓋を開けて、テーブルの上に並べた。
「うわぁ、すごぉい! ねぇ、食べていい?」
「いいよ、食べな? あ、松岡さんもどうぞ?」
俺は予備のために用意してあった割り箸と紙皿を松岡さんの前に差し出した。
「おっ、悪ぃなぁ…」
松岡さんは割り箸と紙皿を受け取ると、ランチボックスの中を覗き込んだ。
「お前ぇ、父ちゃんだけじゃなくて、母ちゃんもやってんだな?」
「きゅ、急に何言いだすんですか…。当たり前でしょ? 和には俺しかいないんですから…」
突然変なこと言い出すから、危うくお茶吹き出すとこだったじゃん…(>_<)
「ま、それもそうだな」
ガハハハッと豪快に笑うと、松岡さんはハンバーグを一つ、口に放り込んで、そして…
「美味い!」
そう言って今度はカレー味の”おにぎり〇”をパクリと頬張った。
その光景を、フォークと紙皿を持ったまま、和がポカンと口を開けて見ている。
「ほら、和も食べないと…。休憩時間終わっちゃうぞ?」
っつか、弁当空になる…(;^_^A
「和、ハンバーグは? タコさんウィンナーもあるぞ?」
俺は和の紙皿に、次々と取り分けて行った。
「パパァ、僕唐揚げ食べたぁい!」
あっという間に和のお皿の上はいっぱいになった。
「和、美味いか?」
「美味しい!」
口いっぱいに頬張る和の頭を、撫でてやる。
「午後の部も頑張れよ?」
「うん! 僕頑張るから、パパちゃぁんと見ててね?」
「当たり前だろ?」