Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】
第25章 僕らの一等賞
期せずして俺と松岡さんは敵同士に…(;^_^A
「和、絶対紅組に勝とうな!」
俺が言うと、和が俺の背中で小さく頷く。
そして、ピーッと笛が鳴ったと同時に、子供達が手にした玉を篭に向かって投げ始める。
でも…、
これがけっこう怖かったりするんだな…(>_<)
玉が無数に乱れ飛び、篭から零れた玉が頭にいくつも当たるし…
しかも、それが案外痛かったりする(ノд-。)クスン
「パパァ、アッチ! あ、コッチにも!」
持ち玉がなくなった和が、落ちた玉を見つけては指をさし、俺はその度に腰を屈めて玉を拾い、和に手渡す。
それを和が篭に向かって投げる。
これ…、明日は確実に筋肉痛だな
それに、思ったより時間長いのね…(;´д`)トホホ…
ピーッ、と始まりの時と同じように笛の合図で、俺達は一斉にその場にしゃがみ込んだ。
1,2,3,4,5…
篭の中の玉がどんどん減っていく。
「勝ったかなぁ…」
「どうだろう…、見た感じ”互角”ってとこだろうな」
「”五角”? ”四角”じゃないの?」
おいおい…、それ意味違うから…(;^_^A
「同じくらいじゃないか、ってこと」
「そっかぁ、それならそう言ってくれればいいのに」
はいはい、和の言う通りですね(o´д`o)=3
13、14、15…16…
最後に投げられた玉は…、白!
その瞬間湧き上がる歓喜の声。
和も俺の背中から飛び降りて、隣にいたジュンくんと嬉しそうにハイタッチを交わす。
ねぇ、俺にはしてくんないの? …ハイタッチ…
パパ、頑張ったんですけど…?
ま、何はともあれ、和のこんなにはしゃいだ顔も滅多に見られるもんじゃないし…、それに松岡さんの心底悔しそうな顔も、ね…( ´艸`)プップップッ
「まさかお前ぇに負けるとはな、俺も焼きが回った、ってもんだ…」
運動場に散らばった玉を拾い集めながら、松岡さんが額の汗を拭う。
何事にも真剣になるところが、松岡さんらしいな(笑)
「あ、おい、サト! お前ぇ、こんなとこで寝てんじゃねぇ!」
代理パパの役目もね (・ω<)-☆