第4章 君と一緒なら…
村上side
本当に失ってしまうまでは…
例え花がいなくなっても
俺には仕事があって
やから俺の日常は何一つ変わらへん
そう思ってた…
そう思ってたんやけど…
いざ俺の日常から
花が消えてみると
胸に穴が開いたみたいに虚しくて
日常の全部がひんやりと冷たく感じる…
こうやって俺にとって花が
どれだけ大切やったんか
解ってくればくるほど
俺に何も話してくれへんあいつに
腹が立つ…
"もうお前のことを信じられへん…"
そうあいつに言った言葉は
半分が本当で半分が嘘やったんやと思う…
だって今俺が何よりも信じられへんのは…
花を守る力がない
俺自身なんやから……