第2章 変わり始める日常
桜の木の下で弁当を食べながら
花は何回も嬉しそうに
桜の木を見上げてて…
「桜…そんなに好きなんか…?」
早々に食い終わった弁当を
片付けながらそう聞いた俺に
「好きですよ…?
桜だけじゃなく植物全般(笑)
人は平気で嘘つきますけど…
植物は嘘つけませんから(笑)」
なんて花は桜から俺に顔を向け
からかうようににんまりと笑いかける…
そんな花の笑顔を前に
「嫌…ちゃうぞ…?
俺のは嘘とは違うやんか?
朝もちゃんと行くつもりやったし…
ちゃんと夜も遅れずに
行くつもりやったんや…
それやのにあいつらが
そろいもそろって俺の邪魔を…」
なんてぶつぶつと
言い訳と文句を言うてたら
急に肩に重みを感じて
隣に顔を向けると…
食べかけの弁当を膝においたまま
俺の肩に寄りかかって
気持ちによさそうな寝息を立てる
花の顔がそこにあって…
「かわいすぎるやろ……(笑)!」
なんて1人呟きながら
顔が崩壊寸前まで
緩みまくってしまった……(笑)