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君と回る世界

第2章 変わり始める日常


もしかしてあれは

全部夢だったりして…?



レジに立ちながら

寝不足で回らない頭で

そんなことを考えてみる…



いつもの時間になって

村上さんが現れても

何も言わずただ350円を支払い

店を出ていく…



昨日のことは全部

私の頭の中で繰り広げられた妄想劇場で


全ては夢となって消える…



そうだったら

どんなにいいだろう…(涙)



あと10分………


あと5分………


あと1分………



5…4…3…2…1…0………?




いつものように扉が開いて

お店に人は入ってきたものの……




村上さんは

あんなおじいちゃんでは……ない……。




いつもの時間が過ぎて



5分がたっても


10分がたっても



1時間が過ぎても………



村上さんは店に入ってくることはなくて



あぁ……

やっぱり昨日の出来事は


私の頭の中で繰り広げられた

妄想劇場だったんだ……(笑)



なんてため息を吐き出す……




これでよかったんだ…




そう頭では思うのにどうして心は…




黒くて大きな雨雲がかかったように


どんよりと重たいんだろう……?
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