第2章 変わり始める日常
せっかく気持ちを確かめにきたのに
何度声をかけても
下を向いたまま返事もせぇへん
花の顔を両手で挟み持ち上げると
花の不安げなゆらゆら揺れる目が
俺を見つめる…
どくん……どくん……どくん……
あぁ…はっきり…答えが解ったぞ(笑)
「"花田めぐみ"!!」
「えっ…?あ…はい…?」
「お前…かわいいなぁ(笑)」
俺がそう言った瞬間
花の目がこれでもか言うぐらい開いて…
顔が赤くなって…
口がパクパク魚みたいに開く…(笑)
「あの…聞き間違えかな…?
私…心臓だけじゃなくて
頭までおかしくなったなかな(笑)
あの…今…何て言いました…?」
なんて早口に喋りながら
俺から離れようとする花の体を引き寄せ
抱き締めたら…
またどくんどくんと
心臓が大きな音を立てる…
うん…これが動かぬ証拠や(笑)
俺はこいつが…
"花田めぐみ"が大好きや(笑)