第1章 暗く淀んだ世界
花side
やっと安息の地の
自分の部屋に戻ってこられたのに
今日はいろんなことが起こりすぎて
頭の中がめちゃくちゃだ…(笑)
これだから嫌なんだ…
恋愛感情なんてものがあるから
こんな目に遭う…
正直私には
人を好きになるという感情が
よく分からないし
分かりたいとも思わない…
だから最低男の岡村さんと付き合ったのも
私なんぞを好きだとか言ってくるし…
人生経験のつもりで
試しに付き合ってみただけで…
好きとか愛してるなんて恋愛独特の感情は
一ミリも感じることはなく…
これまた試しに一度だけした
"キス"というやつも
寒気と嫌悪感を抱いただけで終了した(笑)
暖かいお風呂に浸かりながら
岡村さんに触れられた肩を
ごしごしと目一杯こすり倒し
ひりひりと痛み赤くなった皮膚を見て
満足して目を閉じる…
でも閉じたまぶたの裏に
私を笑顔で見つめるくりくりした
村上さんの目が浮かんできて…
あまりの衝撃に
息が止まりそうになった…(汗)