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【R18】校舎内の秘密基地。 〈四葉 環〉

第2章 2人だけの秘密基地


「た、環くん。そろそろ手いいかな…」

私は環くんがあまりにも長く、頭に手を置いているものだから 耐えられなくなり 控えぎみに声をかけた。

「あ。わりぃ。 」

そう言って、手を離してくれたけど…



どこか寂しかった。



「なぁ。ここの部屋って誰でも入れんの?」

「うん。くぼみにさえ気がつけば入れると思うよ。
でも、ここの資料室はほとんど使われてないから、気づかれることはまずないと思う。」

そう言って環くんの方へと顔を向ける。


「じゃーさ! 俺がサボりたい時、ここ使っていーい?」

「え。いーけど…どれだけ授業サボる気?(笑)」

そう言うと環くんが笑ったので、私もつられて笑った。


「環くんっ!!」

「ん?なに??」

「ラビチャやってる??」

私は環くんともっと仲良くなりたくて聞いてみた。


「おう。やってっけど、交換すっか?」

「いーのっ!?」

「まおっちなら全然いい!」


そう言って環くんは快く交換してくれた。

「ありがとう!これからもよろしくね!環くん!」

「おう!なんかあったら言え。」


そう言って笑う環くんは、とてもかっこよくて…

イケメンなんてそこまで興味ない。なんて言ってたのが嘘みたいに。

私は環くんに惹かれていった。




叶うことのないであろう小さな恋を…

私は自分の胸にしまっておいた。





「今日の放課後空いてっか?」

「うん!どーしたの?」

急に放課後あいてる?なんて声をかけられ、舞い上がった私は少しだけ声のトーンが高くなった。


「えーと…コンビニ…ついてきて。」

「うん?いーよ?でもどうして?」

「お…ま プリ…」

「え?もー1回いって??」

「王様プリン!!買う!」


恥ずかしかったのか、少し顔を赤らめながら 環くんがいった。

「王様プリン?美味しいよね!!私好きだよ!」

「まじで!俺も王様プリンちょー好き!!」

「じゃあ。放課後…一緒にコンビニね!」

「おう!まおっち約束。」

そう言って環くんは子指を出してきた。
指切りってことかな? 私も、少しためらいながら小指を出した。


2人「指切りげんまん!嘘ついたら…」

「嘘ついたら…??」

「俺がまおっちにキスする。」

「えっ。///」

「冗談だよ(笑)」

そう言って約束した。
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