第1章 新しい出会い

｢いってきまーす！｣

私は元気よく家のドアを開け外へ飛び出した。

私は今日から高校生。そう！華の高校生！

新しい環境での新たな出会いに胸を踊らせ、中学校からの親友の家へと向かった。

｢綾乃！おはよう！｣

｢真緒ー！おっはよ！！ 学校いこ！｣

そして私たちは元気に学校へと歩いていった。


『ざわざわ ざわざわ』
学校へ到着すると、何故かざわついていた。



｢どうしたんだろう？？｣

｢ねー。何かあったのかな？｣

私は心配になり、近くにいた女の子へと声をかける。

｢ねぇ。ここ何かあったの？？｣


私の声かけに対して女の子は…

女1｢あのね！！すごくイケメンな人が２人いるの！ ホントにカッコイイんだから！｣

そしてその子は きゃーきゃー！などという奇声を発している。



そこまでその｢イケメン｣とやらに興味がなかった私は 綾乃へと声をかけた。

｢かっこいい人がいるんだってさ。 教室いこ？？｣

｢えー！そーなの！みたいみたい！｣

そう言って走り出してしまった。






昨日は入学式が終わってからすぐ帰ったからそんな人がいたなんて気づかなかったな。 この学校 人数も多いし…

｢まぁいいや。 教室行こーっと。｣

そうひとりごとの様に呟き、私は教室へと向かった。








まさか。 あんなことになろうとは。

この時の私は そんなこと




思ってもなかった。