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【R18】校舎内の秘密基地。 〈四葉 環〉

第4章 誰の仕業?


「あー。やばい。遅れませんように!」

私は朝、二度寝をしてしまい 走って学校へ向かっていた。


「あー!セーフ!!(笑)」

学校についた私はそう言って安心していると。

「おはようございます。真緒さん。
少しいいですか?」

そう言って話しかけてきたのは一織くん。

「うん!どうしたの??」

私が元気よく返すと、少し小難しそうな顔をして。


「これなんですが…」

そう言って彼は何枚かの写真のようなものを私に渡した。

「…!! こ、これは!?」

「今朝。学校へ来ると。隣のクラスの女子生徒が、この写真をもって、たくさんの人にこの写真をばらまいていました。
ですので、写真は私が預かると言い、今このような状況です。」


そう。私が一織に見せられた写真は…

生徒玄関で環くんが私の頭を撫でている写真

私が環くんの手を引いて走っている写真

仲良く王様プリンを食べながら笑っている写真

そして…

環くんが私の顎に手を添えている写真だった。

「ど、どうしてこんなもの…!!」

「私にもよくわかりません。 ですが…盗撮されている事は間違いないでしょう。 心当たりはありませんか?」

「そ、そんな事言われても…」

心当たりなんか無かった。

ただ環くんのことを好きな子たちがやった事だと思う。


「あ!そう言えば 環くんはっ!?」

一織くんとの話に夢中になっていて、環くんがいない事に気づいていなかった。


「四葉さんは。朝。この写真を見た瞬間、怒りに震えている様な顔をして…教室を出ていきました。 学校内にはいると思いますが…。」


そう言われた私は、本能的に走り出した。


環くんは…きっとあそこにいる!!

「一織くん。ありがとう!」

そう一織くんに言いながら、私は教室を出た。


環くん… 環くん…!!

彼の名前を心の中で叫びながら走った。

そして辿りついたのは…

ここだ。資料室。 私は誰もいないことを確認して、中に入り、1つの小さな窪みを押した。


ぎぎぃ…ぎぎぎ。


ゆっくりと扉が現れた。






私はノックをして、部屋に入った。













「まったく。貴女と言う人は。」

一織は教室の中で 小さくそう呟いた。



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