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【R18】校舎内の秘密基地。 〈四葉 環〉

第3章 放課後の寄り道


そんなこんながあって…

生徒玄関につくと環くんは私を下ろしてくれた。

「ご、ごめんね。環くん。重かったでしょ?」

「んーん。軽かった。だいじょぶ。」


そう言って環くんは、私の頭を撫でてくれた。

まるでさっきの事は気にするな。と言うように

優しく…優しく撫でてくれた。


「環くん!ありがとう!もう大丈夫だから…王様プリン…買いに行こっ?」

「お、おう!」

そう言って私は彼の手を引いて歩き出した。


その時…誰かに写真を撮られているともしらずに…



?「……ちっ!」


「はぁ…ついたぁ!!」

私たちはコンビニについた。

真っ先にプリンの棚へと向かい、王様プリン2つを即購入。

そして私たちは、コンビニに少し離れた所にある公園で 王様プリンを食べた。


「なぁ。まおっち。」

「ん?なに?」

「まおっちはさ。俺のこと好き?」

「んっ!?ごほっ!げほっ…!!」


環くんから発せられた言葉があまりに衝撃的で、私は少しむせてしまった。

「どーなの…??」

「んー。好きだよ。 面白いし、楽しいし!」

私は思っていることを正直にいった。


「そっか。俺も好き。まおっちのこと。」

そんなことを素直に言ってくる環くんを見ていたら、恥ずかしくなって…私は俯いた。


「あ、ありがとう…。」

恋愛感情でないと分かっているけど 好き。 と言われて嫌な気はしなかった。

「まおっち。こっち向いて?」

「ん…?」

私は環くんの方を向いた。

すると私の顎に彼のキレイな手が添えられた。


え!これって…ま、まさか…。


キス…?






そう思った私はバカだった。

「ははっ。口の周りプリンついてる。」

そう言って環くんは、私の口元に付いていたであろうプリンを、指で拭って自分の口に運んだ。


「やっぱ、うめーな!プリン!」


私は少し火照った顔を、彼に向けて


「もう。」


そう言って少し膨れて見せた。

「ははっ!怒んなって!(笑)」

彼は楽しそうに笑っている。




「そろそろ暗くなるし、帰るか。家どこ?」


「ん?すぐそこだよ。1キロもない。」


「そっか。気をつけてな。 また明日な!」


「うん!今日はありがとう!また行こうね!」


そう言って私達はお互いに帰った。

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