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レッテル 1
第56章 作戦会議
「加藤の兄貴、来ましたッ!!」
若衆が左右の道の先を指差す。
「――しゃあッ!!おどれ等、準備はええな?」
気合いを入れたように、加藤がドスを降り下ろした。
「もちろんですッ!!」
「いつでもいいですぜ!!」
若衆も気合いを入れるため、自らの身体を叩いた。
「じゃあ行くで?後悔せんように、きっちり潰すんや!!」
加藤はそう吐き捨てると地面を踏み込んだ。
ドスを片手に、敵に向かって突っ込んで行く。
「岩中の番犬の力見せたるわッ!!」
加藤の叫び声が空に響いた。
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