第49章 龍の刺青
「若いっていいねぇ……、お盛んなことで。」
音を立てる天井を見ると、堀田は笑いを交えながら呟いた。
「つっても、俺もまだまだわけーけどな。」
再びテレビへ向ける。
ブーブーブー
充電している携帯がなり始めた。
「もしもーし。」
堀田は携帯を手に取ると電話に出た。
「いや、わりぃ充電が切れててよ、町でフラフラしてたんだよ。え?今から迎えに?………しゃーねーな、分かったよ。」
テレビの電源を切ると彼は立ち上がった。
「こっちにはおもしれーヤツ沢山いるぞ?まぁ……潰すけどな。」
彼はニヤリと笑うと部屋を出ていった。
軋む天井を背に。