第47章 極使天馬vs爆鬼
「なーんか、みんな熱くなっちゃって…お祭りみたいだねッ。」
ニコニコと辰川が笑っている。
「そのバカみてぇなしゃべり方やめろ、うぜぇ。」
誠也君はそんな彼を睨み付けている。
「バカ?今、バカって言った?」
まだ、笑っている。
「だから、なんだよ。」
「殺すゾ?テメェ。」
辰川の目付きが一気に変わった。
鋭く獲物を捕らえるような目だ。
「…それが本性か。」
口から出る血を拭う。
「本性?んなもん知るか。テメェが生きやすいように生きるんだよ、俺は。」
ポケットから取り出した煙草をくわえ、ライターで火をつける。
そして、前髪をあげていたゴムを外し髪をひとつに纏めた。
「遊んでやるだけにしようと思ったが…やめだ。九部殺しけってーい。」
煙を吐き出す。
「さっさと来なよ…秋本。」
指で挑発した。
「…ごちゃごちゃごちゃごちゃうるせぇな。言われなくてもいってやんよッ!!」
辰川に向かって走り出した。