第41章 放たれる銃弾
「うん。」
あたしは笑顔で答える。
「だから、言っただろ誠也ちゃん。」
「お前はいつものおこないが悪いんだ。」
「言えてる。」
西村先輩と竹井先輩が笑っている。
「大川せんぱーい。」
「おっおぅ。」
千加が大川先輩に抱きついた。
先輩の手が宙をさ迷っている。
「ハルがモテるとか――。」
「なんだ?」
「いや――。」
三善先輩が頭を掻いた。
「つか、西康って不良校だろ?トップって誰だ?」
「辰川 弘敏(たつかわ ひろと)」
西村先輩の問いに藤崎先輩が答えた。
「誰が来ようと興味ねぇわ。」
誠也君はボキボキと首を鳴らすと煙草を取り出した。
キーンコーンカーンコーン
授業の始まりのチャイムがなった。