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レッテル 1

第5章 出逢い



「ねー、聞いた?」

昼休み。

教室は授業中の事件のはなしでもちきりたった。

「何が?」

千加が興奮気味に言うのであたしは首をかしげた。

「今日の喧嘩の話。なんでも女を取り合って喧嘩したらしいよー。」
「へぇ…。」

あたしはそう返事をしながらショックを受けていた。

あの先輩好きな人いたんだ。

そう思うと胸がいたんだ。

「なんでもその女って2年らしいよー。誰だろ?」

ヤバい…泣きそう。

「あたしトイレ行ってくる。」

そう言ってあたしは教室を飛び出した。

ドンッ

「きゃっ!!」

走っていると誰かにぶつかった。

前を見ていなかった為、誰だかわからない。

「大丈夫?」

誰かが手を差し出した。

「すいま…せ――。」

顔をあげるとそこには今一番会いたくない人がいた。



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