• テキストサイズ

レッテル 1

第39章 日本男児達の逆襲



「桜!!」

デイビットに言われた部屋のドアを開ける。
ベットに横たわる彼女の姿が目に入った。
ゆっくりと近付く。

すると、彼女は眠りに堕ちていた。
まるで、眠り姫のように。
美しい顔で、優しく呼吸をしながら。

「よかった…。」

やっと出逢えた。
そう思うと胸が熱くなった。
込み上げてくる思い。
愛しさ。
早く触れたくなった。

血が出る唇を拭う。
そして、彼女の顔に自らの顔を近付けた。

愛してる。

それを言葉に現さずに、口付けで表現した。

「……ん…誠也君…。」

まるで、おとぎ話のように、彼女が口を開いた。
自分の名を呼んでいる。
たとえ寝言でも、うれしさで口許が緩んだ。

そして、彼女をゆっくりと抱き抱える。
近くに置かれていた制服や靴や鞄を手に持って部屋を出た。



/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp