第39章 日本男児達の逆襲
パチパチパチ――
後から手を叩く音がした。
「It is the work that it is easy to be splendid.
Highest.
(なかなか良いねその技。最高。)」
と、同時に聞こえてくる笑を交えた男の声。
彼は後ろを振り向いた。
「あぁ、英語がダメだったね君は。」
ミルクティー色の髪をした眼鏡をかけた灰色の目の白人の男が笑っている。
不気味に。
「…とうとうイアンもやられたか使えないなこいつらは――。」
イアンのところまで来ると気絶した彼の頭を踏みつけた。
「捨てゴマはやっぱり捨てゴマか。」
上から見下ろしている。
「…そいつの仲間か?」
誠也君が睨み付ける。
「仲間?……勘弁してくれ。グズ共と一緒にするな。」
そう言うと、男は誠也君に顔を向けた。
「誰なんだよ…テメェは…。」
口から出る血を拭う。
「デイビット…もうそれでいいや。」
デイビットは頭を掻くと出口へ向かった。
「あぁ、それと――。」
男が振り向いた。
「お姫様は左から三番目の部屋にいる。行ってあげたら?鎖や手錠は外してあるから。」
そう言って眼鏡を外した彼の目は悪魔のような目だった。
そして、部屋を出ていった。