第39章 日本男児達の逆襲
「こんな物騒なもん…使うんじゃねぇ!!」
バシィッ―――
ガチャガチャガチャ―――
拳銃が床に転がった。
「shit!!(くそ!!)」
「それで桜脅したんかよ?俺の女に手を出したんかよ?」
ゆらゆらとイアンに近づく。
「俺の雌犬に何しようと俺の勝手だ。」
「雌犬?」
彼の肩が反応した。
「ペット同然の女だ。首輪つけてヤろうが痛め付けようが殺そうが俺の勝手だ。猿が俺に―――」
バコンッ―――
「ぐふっ――」
イアンの顔に拳がめり込む。
ズサササ―――
身体がぶっ飛んだ。
ガシャン―――
置物にぶつかる。
「人の女を馬鹿にしやがって……殺す。ぶっ殺す。」
瞳孔が開いた。
ゆっくりと歩み出す。
「立てコラァッ!!日本男児ナメんじゃねぇ!!」
グシャアッ―――
グシャアッ―――
グシャアッ―――
「ブハァッ―――」
誠也君はイアンの胸ぐらを掴むと頭突きをした。
何度も。
イアンが血を吹き出す。
誠也君の顔面にかかった。
「黙れ!!」
バキッ―――
イアンの拳が誠也君の頬に当たる。
顔が横を向いた。
口角から出た血が床に垂れる。
「死ね!!死ね!!死ね!!」
バコッーバコッーバコッ――
イアンは殴り続ける。
ドサッ―――
誠也君はイアンを離した。