• テキストサイズ

レッテル 1

第35章 地獄




「………っ……。」

いつの間にか眠っていたようだ。
窓がないため朝かどうかは分からない。
イアンは未だに横になっている。

「あ…。」

あたしを繋いでいる鎖から彼が手を離している。
今なら逃げられるかもしれない。
鎖をゆっくり音が出ないように手繰り寄せた。
そして、ゆっくりと立ち上がる。

「Don't you think that it can escape from me?(俺から逃げられると思ってんのか?)」

彼がゆっくりと体を上げた。

「You are my thing until you die.(お前は死ぬまで俺の物だ。)」



振り向いた彼の瞳がギラリと光った。




/ 1026ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp