第35章 地獄
「You are the minimum most in an old female dog.He feels sick truly.(お前は今までの雌犬の中で一番最低だ。ホントにむかつく。)」
再びベットに座ったイアンがこちらを見た。
何を言っているのか分からない。
「さっさと舐めろよ。」
足を組んだ。
「絶対に嫌。舐めるくらいなら死んだ方がマシ。」
彼を睨み付ける。
嘘。
本当は死にたくない。
けれど、こいつのいいなりになるのも嫌だ。
「なら、死ね。」
再びイアンが拳銃を取り出した。
銃口をゆっくりあたしに向ける。
「もう一度言う。舐めろ。」
「嫌だ。」
「……………shit!!She is a very stubborn woman!!(くそ!!なんて強情な女だ!!)」
そう言うと彼は拳銃をしまった。
何を言ったか分からないけど助かった。
……と思った。
彼が立ち上がってこっちへ向かってくる。
あたしはとっさにドアへ逃げた。
ガチャ――ガチャガチャ――カチャリ――
なんとか鍵があいた。
急いでドアノブを回す。
手錠のせいで上手くいかない。
「You cannot escape from me.(お前は俺から逃げられない。)」
ドアを開けた時、イアンが呟いた。