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レッテル 1
第4章 彼と彼
「……痛いか?」
薄暗い彼の部屋のベットの中。
覆い被さる彼が耳元で呟いた。
「…うぅん、大丈夫。」
そう応えると彼の赤い髪を撫でた。
あたしは、彼の髪が好きだ。
綺麗で彼に良く似合ってる。
「好き。」
「俺も。」
「髪が。」
「は?」
「うそ、大好き。」
クスクスと笑っている顔にキスを落とされた。
何度も。
「桜っ。」
彼が迫ってくる。
「誠也…君っ。」
あたしもそれを受け止める。
誠也君は何度もあたしを抱き締めてくれた。
あたしを愛してくれた。
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