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レッテル 1

第3章 罪と罰



「もしもし…。」

「………俺…だけど。」

消え入りそうな低い声が電話から聞こえてくる。

誠也君だ。

「……今日は悪かった…。」

「………うん。」

「……俺、見ちまったんだ。」

「………うん。」

「…お前が…お前がオレンジ頭の男と……。」

彼はそこまで言うとその先を拒むように黙った。

「…………。」

「それに…写真も。」

「え……。

あたしは携帯を落とした。

なんで?

なんで彼が写真の事知ってるの?

「桜?どうした?」

携帯から彼の心配する声が聞こえてきた。

「なんでもないよ。」

あたしは携帯を拾うとそう応えた。

「それで俺…すげぇイライラして、誰かにお前をとられるくらいなら自分のモノにしちまおうって思った。」

「…うん。」

「俺バカだよな。…結局お前に嫌われちまった。」

「…ちが…。」

「ごめんな。」

その一言でポタリと目から涙が落ちた。

どうして謝るの?

悪いのはあたしなのに。

「…会いたい。」

無性に彼に会いたくなった。

「……駄目だ。」

「…なんで?」

彼の言葉に胸が締め付けられる。

「今あったら俺お前に何するかわかんねぇ……。」

彼とすることになっても

「それでもいい……誠也君なら。」

「………。」

コンッ―――

窓に何か当たった。

あたしは急いで窓を開けた。

「俺も会いたかった。」

下にはバイクに股がる彼がいた。


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