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レッテル 1

第28章 下と上




「でも…不良になっても何もかわらない―――。」

俯いて呟いた。

「そりゃそうやろ。お前が変えたい思わんから変わらんのや。」

「……え?」

「ワシかて昔はイジメられっ子やったんやで?でもな、負けるのが悔しゅうて必死になって鍛えたんや。」

灰皿で煙草を揉み消した。

「したら学校で一番なってな、ワシに逆らう者はおらんくなったっちゅうわけや。やけん、ジブンも変わろう思わななんも変わらんで?努力が必要なんや、なんでも。」

ハンドルを右にきった。

「着いたで、行こか。」

加藤達は車を降りた。




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