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レッテル 1
第28章 下と上
「なんでワシがこんなことせなあかんのや!!」
ガシャン―――
ボロボロのバケツを蹴飛ばす。
今彼は事務所の一階を掃除していた
といっても雑に。
「えらい腹立つわ、あのクソが…。」
箒を持つ手に力が入る。
「しかも…なんやここ。ぎょうさん汚れてからに―――。」
角を掃く。
ドンッ―――
そんな時加藤の背中に何かが当たった。
それは物凄いスピードで階段を登っていく。
「猫かいな?」
加藤は気にする事なく掃除を続けた。
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