第23章 デート(仮)
「…ここなら来ねぇだろ!!」
景色の良いと有名な峠に来た。
風が気持ち良い。
「ここなら絶対―――」
「やぁ、君達も来たんだ。奇遇だね。」
いた。
恐ろしい。
あたしは身震いをした。
「なんで、テメーは俺等と同じとこにいるんだ!!ぁあ!!」
彼は望月先輩の胸ぐらを掴んだ。
「しっ…知らないよ、子猫ちゃん達が行きたいって言うから……。」
怯え気味に言った。
「あんた達が真似してんじゃないの?ていうかその男顔も悪いけど頭も悪―――」
パシン―――
「あんた達に言われたくない!!」
言葉より先に手が出ていた。
彼のことを悪く言われたのが気にくわなかった。
「なによ!!このブス!!」
キーキーと女が吠える。
「あんたのが不細工なくせに!!」
あたしも吠えた。