第23章 デート(仮)
「あれ?映画館は?」
あたしの手を引く彼に尋ねる。
「あいつ等がいるからパス。」
「えー。」
ホントにあいつ等死んでほしい。
またバイクに乗って走り出した。
少し走った所で駐車場に入る。
カフェだ。
「こういうとこも好きじゃねーんだけどよ…」
そう言ってバイクを降りる彼。
「嬉しい!!」
降りる時彼が手を貸してくれる。
そして二人で手を繋いで店に入る。
「いらっしゃいませ。」
店員の声がした。
店の奥に入る。
「やあ、君達も来たんだ。」
椅子にでかい態度で座っている望月先輩達がいた。
「……うぜぇ。」
誠也君はそう呟くと店を出た。
そして、またバイクを走らせる。