第22章 超回復力
「はぁ??退院する!?いつ!?」
「ん…今日。」
「ばかだろ、お前!!お前が目覚まして一週間も経ってねーっつうの!!」
三善先輩の声が病室に響いた。
周りの先輩たちも、勿論あたしも驚いている。
一方の誠也君はのんきに10キロのダンベルで筋トレしている。
「お前等と身体の造りが違うんだよ。」
「銃弾三発も受けたんだぞ!?人造人間か、お前は。」
頭を掻きながら西村先輩が言った。
「……ぶっちゃけさ、ここの飯あんま好きじゃねぇんだよ。」
声を潜めて誠也君が言った。
「病院なんだから病院食が出るのはあたりめーだろ。ホテルじゃないんだから。」
藤崎先輩が苦笑しながら言った。
「そうそう、ラブホじゃないんだからぁ。」
「オメーはそっち系しか言えんのかっ!!」
「いてぇ!!」
三善先輩が女口調で言うと、大川先輩が三善先輩の頭を殴った。
「よし、行くか。」
誠也君はベットから降りると荷物を持った。